セッションライブで叩きます

僕は吹奏楽をきっかけにドラムを叩き始めた。
吹奏楽というのは、
いや、僕が経験してきた吹奏楽は、譜面が全てであった。
譜面に書かれていることをいかに正確に再現するか。
本当はそれだけじゃないんだろうけど、
中学の僕には、正確な再現性こそが全てのように思えた。
そう思えてしまったから、吹奏楽は3年でやめちゃった。

でもドラムは大好きで、
高校時代は軽音部に入ってコピーバンドに山ほど参加して、
いろんな曲を叩いた。
もちろん再現性なんて気にせず、自分の好きなように。
とはいえ、「曲の構成だとか、アレンジ、雰囲気は変えない程度に」である。
要はカバーではなく、コピー。
でも完全コピーではない程度のコピー、みたいな。

今でも強く信じていることがある。
例えば、ライブで演奏者みんなで1音目を鳴らしたとき、
気持ちよくバシッと合うと、そこに小さな神様が宿ると思っている。
例えば、誰にもわからないような些細なミスを含めて、
もしもミスなく演奏しきれたとしたら、そこに小さな神様が宿ると思っている。
ライブでは、そんな風に端々に宿る音楽の小さな神様がよってたかって
お客さんを感動させるのだと思っている。

「演奏のうまさ」や「音楽的なこだわり」、
「アンサンブルの良さ」などを話題にすると、
たまに「それはお客さんがわからないレベル」みたいなことを発言する奴がいるが、
本当にしょうもない。
そいつが何もわかってないんだよ。と僕は心の中で思う。
これは「わかる / わからない」という物差しではない。
目の前で鳴らされた音楽からお客さんが感じ取るものは、
演奏が上手いほど、音楽的な哲学が深いほど、
アンサンブルが上手くかみ合っているほど、
より大きくなって、それが心を動かすのである。
もちろん実際はそれが真実かどうかはわからん。
わからんが、少なくとも僕ら演奏者が
それを信じて音楽や演奏に向き合わないと、嘘である。

…と、ここまで書いて、
あれ、なんでこんなに熱く述べているのだ?
と我に返る。
そうだ。
1/13にカズタケさん主催のセッションに参加することを書きたかったのだ。
カズタケさんのセッションは、
楽曲はあらかじめ決まっているが、
構成も雰囲気も、内容がガラッと変わるので、
事前に準備できない。
だからこのセッションではいつも出たとこ勝負で、
いわば空気を読みながらの実力テストみたいな演奏になる。

みんなで準備して、この1音目をきっちり合わせようね。
あのセクションのアンサンブルはこうしよう。
みたいなこととはほぼ真逆の話である。
つまりさっき出てきた「端々に宿る小さな音楽の神様」は
ここには登場しない。が、確実に違った形の神様はいて、
それが偶然の産物として現れ、
お客さんにも、そして演奏者にも感動を与えてくれる。

僕が歩んできた吹奏楽、コピバン、そして現在のバンド活動とは
全く違うこのセッションライブ。
去年から参加させてもらっているけれど、
全く違うからこそ普段のライブ活動に向き合うスタンスが
研ぎ澄まされたような気がする。
まあ、セッションしてる最中はただただ楽しいだけやけど笑

1/13に渋谷theROOMにて演奏するので、
みなさんぜひ遊びにきてくださいな。投げ銭制なのでお気軽に。

ではおやすみなさいー

よしざわ


●ライブスケジュールはこちら→LIVE INFORMATION
●レッスンに関してはこちら→LESSON

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